童子丸勝ったんだ…



3/12タヌーチャイVS童子丸は童子丸の判定勝ちでした。
ここでざっと内容を追うと


タヌーチャイはムエタイ選手のセオリーとしてミドルキックを蹴ってきます。
でも、このミドルに対し、童子丸が間髪いれずローキック!
この返しのタイミングの早いことには驚きました。


童子丸はアーリー・イングラムジムをKOしたこともある
後ろ回し蹴りなどを出してきます。
しかし、距離をつめようとすると、タヌーチャイすかさず肘打ち!
このへんはさすがです。


童子丸の返しのローキックが早いのと、体格差
そして3/6に試合をしたので無理をしたくなかったのか、
タヌーチャイは3Rくらいから突進する童子丸を
組んで膝を蹴るパターンに切り替えます。


タヌーチャイは組んで童子丸の背中にまわりこむ、ということをくりかえします。
ムエタイでこれをやられるとかなりのポイントロスになるそうです。
または押し倒したりとか投げたりとか、
自分より全然大きいのに。このへんの馬力はすごい。


客席からは「クリンチ止めさせろ〜」という野次もとびました。


素人目にはタヌーチャイペースかなとおもった5Rの立ち上がりは
童子丸パンチ、ローキックなどで出てきます。
しつこく組みにいくタヌーチャイ。童子丸はあきらめず。
うしろ回し蹴りを放ったとこでゴング。


後半の首相撲の攻防で、タヌーチャイが背中にまわるシーンが
あまりにも多かったので
タヌーチャイの判定勝ちかなあと思いましたが。


結果は3-0で(たしか49-48がふたりで
ひとりは50-49とかそんなポイント)童子丸の勝ち!


…しばらくのあいだ、この結果を信じることができませんでした。
…勝者コメントにあったとおり、
タイのムエタイでは負けてたと思います。


でもこれはキックルールなので、
首相撲で背中に回られるとポイントロス」は
ナッシングなんですよね…。


でも、古い話で恐縮なんですけど、
デッカローン・ソースマーリーVS桜井洋平は
けっこう似たような展開だった(でもデッカローンの判定勝ち)のでわ…。


アンダーカードでも思ったのですが、パンチとキック、
どっちを重視するのか、手数と一発の威力はどうするのか、
首相撲はどうポイントにつけるのか、
それぞれのレフェリーで見解がバラバラな気もします。
このへん見直した方がいいような…。


日本人VS大物タイ人の試合は何度となく見ましたが、
距離をとった攻防(ミドル・ローキックなど)
でやられてしまうパターンが多いです。
なので、童子丸がタヌーチャイに距離をとった攻防をあきらめさせ、
あそこまで露骨な首相撲をさせたのは、凄いことです。


しかし首相撲が…。
タイ人相手に首相撲で勝ったら本当本当に凄いですけど。


今後の童子丸の対戦相手に関しては、フライ級はもういいです。
せめてスーパーフライにしてほしい。
個人的にはデーヴィッド・ルーグマハーナークと対戦してほしかったのですが、
国際式に転向してしまいました。


あと、日本での試合の前後、せめて10日間はタイで試合をしないとか
そういう契約を結んでほしいです。
(1月のデーンチャイもそうでした)