WBA世界バンタム級暫定
タイトルマッチ プーンサワット(タイ)VSコルドバ(パナマ)。
8月31日に行われた試合のビデオを今更見ました。
長身のサウスポー。右ジャブを軸に
かなりの手数でアウトボクシングを展開するコルドバに
プーンサワットは右ジャブから距離をつめ、
接近しての右ボディを執拗に打ってきます。
サウスポーの相手に対し、ノーモーションで右を放つ姿は
ウィラポンを彷彿させました。
プーンサワットのボディ打ちに、身体をくの字に曲げるなど
かなり効いてそうだったコルドバ。しかし手を止めることはありません。
手数でアウトボクシングのコルドバ、
前に出てボディ打ちのプーンサワットという展開が続きますが
何と!9R後半よりプーンサワットがアウトボクシング。
これまでの回とは別人のようなステップワーク。
前半のボディ打ちでスタミナが奪われたコルドバは
手は出るものの、追うことができず。
プーンサワットはタイミングを見ては右ボディ。
結局9回以降が勝敗を分けた…のかもしれません。
採点は日本人ジャッジが116-113でプーンサワット
アメリカ人が118-111でコルドバ、
オーストラリア人が116-114でプーンサワットという微妙なものでしたが。
かなり好みが別れる試合というか、
前半のコルドバのアウトボクシングを高く評価するジャッジが
いてもおかしくないなあという気もします。
長い間WBA1位で、ラテンアメリカ王者との
挑戦者決定戦まで行っておきながら
なかなか世界タイトル挑戦の機会が得られなかったプーンサワット。
暫定ながら、やっとベルトを巻くことができました。
判定が出て、本人、ジムの先輩のカオサイも泣いていた…
何気にムエタイのベテランアナも感極まってました。
それなのに、正王者のシドレンコは暫定王者の存在を無視するかのように
11/27にドイツで8位のホセ・ロペスを相手に防衛戦を行って
判定勝ちしてますけど。
どういうことなんだか…。
でも、暫定王者決定戦が行われたってのもけっこう謎です。