[格闘技]M-1の感想



ブログ検索をすると、漫才の方のM-1がざざーっと出てきます。
くしくも、昨日あちこちでM-1の予選があったようで(苦笑)…
こちらは漫才ではなく、ムエタイの「M-1」の話です。


前回のゲンナロンVSテーワリットノーイで噴出した
ムエタイの興行なはずなのに採点基準がキックボクシング」問題は
今回も第一試合、

クック・ソークッカイ(タイ)VS中村元気(クロスポイント・ムサシノクニ)

で早くも炸裂!


タイ人がミドルでほぼ試合をコントロール
中村は序盤は蹴りやパンチで対応していたものの、
試合が進むにつれ、
相手のミドルにカウンターの右フックをあわせる
ので一杯に見えました。
ムエタイだと蹴り>パンチなので
クック・ソークッカイの勝ちなはずですが、
中村の手があがりました。
タイでの試合経験の豊富な中村と会長の山口元気
相手コーナーに「今のはナッシング」みたいな
ジェスチャーで歩み寄ったのが印象的な光景でした。


あと、第4試合

コムパヤック・ウィラサクレック(タイ)VS駿太(谷山)は

駿太の判定勝ちなのですが、内容は
駿太が1Rにダウンを奪うものの、あとは
コムパヤックのミドルキックが飛びまくる展開。


駿太が小刻みに動いてなんとか前に出ようをつるも、
コムパヤックのゆっくりとしたリズムで放たれる
ミドルキックに阻まれ、相手をとらえることができませんでした。
両者のリズムの違いが面白かったです。


これもムエタイだと、コムパヤックかなあという…


各団体のトップ選手がズラリと揃い、
強豪タイ人と対戦するという
キックファン垂涎の興行なはずですが、


実際、つめかけたお客さんは。
普段あまりキックを見ないんだろうな…
という人がかなりの割合でいるように見られました。


なぜそう思ったのかというと、
他の興行と比べて
ラウンド中に移動する人が多い(正直言ってコレで疲れました)、
試合に対する反応が鈍い、から。


試合をじっくり見るというよりは、タイっぽい雰囲気を
楽しみたい、といったお客さんがけっこういるんだろうな…


「タイで本場のムエタイの試合を見たけど、あまり面白くなかった」
…という意見はブログなどでけっこう見られます。
延々と首相撲が続いた試合を見て、膝蹴りって痛いの?
と真顔で聞かれたこともあったし…


タイのムエタイの試合・興行スタイルをそのまま
日本にもちこんでも、絶対にウケないと思う…
なので、M-1が、ムエタイを日本人向けにアレンジし、
その結果、普段キックを見ないようなファン層が
開拓されているのは、良いことなのですが。


…な、なぜか心にわだかまりが…
煮え切らないものを感じてしまいます。
なんでだろう。。。


(つづく)