「People of the Wind」
松濤美術館の展示で好評をはくした、「ミーリー工房」製作
草木染ペルシャ絨毯の復元品が
沼袋にある「シルクラブ」で展示されているので行ってきました。
何と言っても、発色が素晴らしいのと、
色々な形の花や、鳥、動物などのキュートなモチーフが
細かく織り込まれていて、見ていて飽きません。
家に持ち帰って延々と眺めながらお茶をしたいのですがお値段が(涙。
何もない砂漠だからこそ、お部屋の中はバラエティに富ませたい
みたいな心情が感じられました。
「シルクラブ」での前の絨毯の展示でも、
地下で上映させていたのが「People of the Wind」↓
http://www.milestonefilms.com/movie.php/people/
http://www.milestonefilms.com/pdf/PeopleOfWindPK.pdf
http://www.amazon.com/gp/product/6305869316/002-3155230-7925623?v=glance&n=130
イランの遊牧民の一団が、草原を求めて山を越える。
…と、それだけの話で、羊の群れを引き連れた遊牧民が
延々と歩く映像が続くのですが。
ごつごつした岩を登ったり、急な流れの川を渡ったり、
雪が凍結した斜面を歩くものの、
転倒して滑って何mも転がり、岩に激突して死んだロバがいたり…
と苦難の連続。
しかし、遊牧民と、その数十倍はいる動物たちは淡々と進んでいきます。
見た目5歳くらいの男の子が羊を群れから外れないように木の枝で追ったりとか、
10歳くらいの女の子が子牛を首に巻くような感じで背負ったり…と
いった場面も印象に残ります。
見た人によって感想はさまざま(「人生感が変わった」という人も)ですが。自分は
宮里藍がアニカ・ソレンスタムにプレッシャー克服法を聞いたときに
「月から見たら、私のやっていることなんて大したことでない、と
思うようにしている」という返答が帰ってきたそうですが、
このドキュメンタリーを見て、なぜかその話を思い出しました。
手作りの良いものを見れば、少しは気分が晴れるかなと思いましたが
だめでした。沈没しつつあります。
何か良いニュースがあるといいですね。