青葉繁著「ドクター・キック」



http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883203182/249-6302103-6831539


を。今更読みました。


本を開いてまず目につくのは、漢字にルビがふってあることです。
落ちこぼれ少年が交通事故をきっかけに医師を目指し、
同時に、キックボクシングも初め、
結果として医師免許とチャンピオンベルトを獲得…
という内容。


当然、試合のことにも触れてあるのですが、
相手選手の名前など・固有名詞が極力記載されず、
また、スポーツ選手の自伝にありがちな戦績の表記もないなど、
マニアックな部分を極力押さえてある編集スタイル。


何をやっても続かなかったという少年時代の筆者のような子ども
に一番読んでほしい、ということがうかがえます。


高校三年時の成績は、下から数えた方が早かったそうですが。
半年の受験勉強で医大合格!
どんな勉強をしたのかというと、
高校1〜3年の教科書を日割りして一日のノルマを決めて、
それをひたすら詰め込んでいくという…


コピー機にでもなったような心境だった


って(汗。。


医師国家試験でも、試合の後、わずか2週間の詰め込み勉強で
一発合格…と驚異的。
スポーツ選手の集中力って凄い…。
私はいわゆる「一夜づけ」ができない人なので余計にそう思います。


もうひとつ驚いたのが、怪我の多さ。
相手との戦いよりも、怪我との戦いの方が長いというか
ひとくちに「ベストコンディションで試合に臨む」といいますけど
それっていかに貴重なことか。


ある人に「ムエタイ選手と親しくなると、必ずといっていいほど、
“どこが痛い”といった話を聞くようになる」
といわれたことがあるのですが、
あまり、表には出ないことですが、
身を削りながら試合をしているんだなあと今更ながら…


マニア的には「肘打ちでなぜ顔が切れるのか」といったことが
医学的に解説してあるのがポイントです。


青葉氏の引退試合は観戦しました。
セレモニーのとき、感きわまりながらも、
話すことは理論整然としてるのに驚きました。


MAXの解説やってくんないでしょうか。
元ボクサーがローキックでなぜ倒れてしまうのか
わかりやすく教えてくれるはずです。