世界遺産 ムザブの谷



http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cardr070.html
見ました。
千年間変らぬ暮らしだそうで、写真のとおり、
街も家もなにもかもが土色でシンプル。きれいでした。
世界で初めてTVカメラが入ったそうですが、
敬虔なイスラム教徒の土地なせいか、
女性の暮らしぶりを見せてもらえなかったのが残念です。


砂漠なので、水の管理が重要なのですが、
井戸を掘る場所をさぐるのに、
木をかざして、木がぶるぶると震えたところに水脈があるとか、
刀をつきさして、数km先から水が流れる音を聞くとか
超能力っぽいところがさすが千年の歴史というか…


質素な生活なのは、ムザブの前にあった街が
贅沢を極めた結果滅ぼされたからで、
何もなければ狙われることもないだろうという
先人の知恵があったそうです。が、
砂漠で資源がとぼしいというのも原因のひとつかもしれません。


街の人々では、井戸掘り(1つ掘るのに数年かかるらしい)を
生業にしている男性の息子が印象に残りました。
7歳とのことですが、顔つきがすごく大人っぽい。
既に親の手伝をいろいろしていて
頼られている部分もあるのかもしれません。
この日初めて70mはあるという井戸を手で掘る作業を任されてました。
平然とした様子でしたが、よくよく聞くと「ちょっと怖い」とのこと。
その時だけ子どもっぽかったな…。


隣の家の日照条件まで計算された建物のつくり。
みんな平等で、ほぼ同じようなくらしぶりだそうで
欲もなく争いもなさそうです。。
物はあふれてるけど幸福感は薄まっている私たちって一体
と思ってしまいますが、


冒頭に出てきた街の全景。
衛星放送のパラボラらしきものが屋根にある
家がけっこう見られました。
彼らが情報にどう向き合っているのか激しく気になりました。