ターッサック敗戦の弁



3/15ラスベガスで行われたWBO世界フェザー級タイトルマッチ。
タイトル挑戦に失敗したTerdsak Jandaeng。
試合後のインタビューが「日刊ムエサイアム」に載ってます。


日刊ムエサイアム:今回の試合はいかがでしたか。


ターッサック:完敗だったことを認めざるをえません。
ルワノのスピードにまったくついていけませんでした。


日刊ムエサイアム:4Rにダウンを奪いましたが、
それからチャンスはなかったのですか。


ターッサック:そうですね。
実は、あのときのタイミングは良く当てることができました。
それがたった数秒しかできなかったことになったのは想像もつきませんでした。
僕はできるかぎりスピードについていくようにしました。
彼は押したり、逃げたりしたので、
僕は何もすることができませんでした。
そして彼は最終ラウンドまでとてもスピードがあり、
自分のパンチを届かせることができませんでした。


日刊ムエサイアム:作戦に何か失敗はありましたか。


ターッサック:ルワノはビデオの印象とまったく違っていました。
ビデオでは、左ストレートばっかりでしたが、
今回の試合は、右ジャブを多用していました。
それに反応することができず、
スピードでもかなりの差がありました。


日刊ムエサイアム:これまでで、一番負傷してしまいましたか。
(3箇所に傷があり、計12針縫った)


ターッサック:そうですね。ここまで切ってしまったことはありません。
マルケスに負けた試合の方が軽かったです。


日刊ムエサイアム:またもや世界タイトル挑戦に失敗して
嫌気がさしませんですか。


ターッサック:すこしはあります。が、やめたいと思うほどでは
ありません。これから技術が進歩すれば、
もういちどチャンスがおとずれるかもしれません。
アメリカでも少し覚えてもらえるようになりました。
もういちどチャンスをつかみたいです。


日刊ムエサイアム:ルワノはうまいと思いましたか。


ターッサック:そうですね。彼はまだ若いので、
これから経験をつめばすごい選手になると思います。


日刊ムエサイアム:タイの選手がアメリカで試合をして、
負けてしまうことがよくありますが、
何が原因だと思いますか。


ターッサック:今現在だと、「アメリカで試合をする」ということだけが
大切な事になっています。世界的にボクシングの水準が
あがってきているので、基本をおさえず、戦略もなくて
試合にのぞめば、実力が出せなくなると思います。


日刊ムエサイアム:もしルワノと再戦があったらリベンジできると思いますか。


ターッサック:勝つか負けるかわかりませんが。
今以上にベストをつくすだけです。


日刊ムエサイアム:ボクシングファンにひとこと。


ターッサック:応援してくださったファンのみなさまに
おわびをしなければなりません。でも、失望しなくでください。
反省すべきところは直し、これまで以上に頑張ります。


プロモーターのゴーギアット氏は、ターッサックはまだ
26歳なので、このまま現役を続行させる。
WBOアジアタイトルの防衛を続け、チャンスがあれば
世界戦に望む方針だそうです。