お蚕さま



新日本紀行ふたたび 〜NHKアーカイブス〜
 「白き繭の里〜群馬県榛名町
を家族で見ていたら、


母の発言で、曽祖母が、蚕を育てて繭を作り、
そこから糸をよって
機織までやっていたことがわかりました。


しかも母は曽祖母に作ってもらった着物を保管しているのだとか…。


そういう、自給自足の時代だったと言われましたが
なんだか凄い…。


番組では、27年前に放送された「新日本紀行」と
当時に取材した一家の今、
そして養蚕から果樹園にシフトする農家を追っていました。


ひとくちに絹といいますが、繭を作る、
というか蚕に作らせるのはかなり大変な作業だということがわかりました。


蚕はひたすら桑の葉を食べまくり、あっという間に食べつくしてしまうので、
4時間置きに新しい葉を追加しなければならないそうです。
寝る暇はいったい…。


こうして約3週間くらい、蚕が桑の葉を食べ尽くすと、
繭をつくる作業にとりかかるので、
それ用に細かく仕切った板(名前忘れた…)に
蚕を移しかえるのですが、素手で蚕を触ってました(汗。。。


でも、作業されている方は、蚕のことを「お蚕(こ)さま」と呼ぶのに
象徴されるように、まるで子どものように思っているのです。
蚕のことを語る奥さんの表情がすごくやわらかでした。


いいものを見た、というか絹に対する目が変わりました。
この番組を録画しそこねたのが悔やまれる…。