前田雨城の万葉の無地染&小宮康孝の江戸小紋展



を見に、中野にある「シルクラブ」に行ってきました
戸をあけると、靴がズラリと並んでいるのにびっくり。
いつになく混んでいました。
前田雨城の作品が季刊「銀花」に掲載されたのが大きいのかもしれません。


「銀花」によると、法隆寺宝物の染織品の色の奥深さに感銘をうけ、
古代色の復元に取り組まれたとのことです。
展示用のみで非売品の、くちなしの黄色は本当に綺麗でした。


なんというか、鮮やかなんだけど、柔らかな感じもする発色。
会場の照明がやや黄色っぽかったのが残念でした。
自然光でみたら、素晴らしさを存分に味わえたに違いありません。


一人の方が、その黄色をはじめ、次々と布を肩にかけるなどして
あわされていました。日本の古代色とあってか、
本当に日本人の肌と髪にマッチする色で、
お世辞でなく、どの色もお似合いだったのには驚きました。


最近、販売されている洋服を見て残念なのが、
着る人の髪の毛が「茶色い」ことを想定して選ばれた色が多いことです。
現在の私たちが、日本固有のものから
遠く離れてしまったということを痛感しました。


展示は20日(木)まで。